偏愛お仕事アイテムその②:無印良品のノート

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この連載では、
ライター・編集のやまこしが、
普段お仕事をする中で愛して止まない、
なくなっちゃったらとっても困るアイテムを
ご紹介していきます。
参考になるとうれしいけれど、
多分、ならないものもあるので大目に見てね。

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今でこそ取材時にノートパソコンをカタカタしながらメモを取ることが当たり前になっているけれど、ライターになりたてのころは、ずっとノートに手書きでメモをしていた。

紙の編集の仕事をメインで教わっていた新人時代は、打合せでパソコンをカタカタしている人なんていなくて、インタビューでも、ノートにメモをすることが相手への礼儀だと思っていた。

なんか、パソコンだと相手との間に隔たりができるような気がして。

というわけで新人時代は、仕事で取材用ノートを忘れるとこの世の終わりのような気持ちになっていた。

どんな現場でも肌身離さず、控え室に財布を放置することはあっても、ノートを放置することはなかった。

そんな当時からずっと愛用しているのは、無印良品のノート。

一昨年くらいまでは「裏うつりしないダブルリングノート(写真左)」を何冊も使っていて、その後は「ポリプロピレンカバーダブルリングノート・ポケット付(写真右)」を使っている。

それぞれ魅力はあるのだけど、共通して言えるのは、無印良品はファミリーマートで調達できること。

そもそも、ノートなどの消耗品はずっと同じモノをリピート買いして使いたい派なのだけれど、

取材がある日にうっかり残りのページが少ないことに気がついたとき、無印良品のモノなら周囲のファミマを探せば問題なしなのである。

そして何より、無印良品のシンプルさは、撮影時の小道具として最強だったりする。

かつては大学の入学案内などを制作する会社にいたので、学生さんの撮影に立ち会うことも多かった。

そんなとき、カメラマンさんが「なんか手に持ってほしいな」と呟いたら大活躍するのが、無印良品のノートなのだ。

ロゴが入っているアイテムはあまり小道具に向かないので、何かと重宝された。

多分そんなふうにして、私自身よりも私のノートたちのほうが、過去にさまざまな誌面やwebのページに登場している。

そして、使い終わったノートを本棚に並べていくのもまた乙だったりする。

同じアイテムが整然と並んでいると、シリーズものの本みたいでなかなかいい。

部屋の掃除をしている時にふと目について過去のノートをパラパラめくると、その当時に携わっていた仕事のエピソードが蘇ってくる。

こんなの書いてあったりね。
締め切りは守りましょう。

ちなみに、「裏うつりしないダブルリングノート」は表紙も紙で出来ているので、雨の現場などに行ったあとなどはヨレヨレになってしまうことも多々あった。

なかにはこんな、名誉の負傷(?)をしているコもいる。

ということで、今は「ポリプロピレンカバーダブルリングノート・ポケット付」を使っている。

ポケットがついているので、なくしたらまずい領収書などをうっかりノートに挟んだまま、どこかでヒラリと落としてしまうこともない。

でもここだけの話、「裏うつりしないダブルリングノート」から「ポリプロピレンカバーダブルリングノート・ポケット付」に変えた本当の理由は、お世話になっている人にめちゃめちゃ怒られて反省したからです。笑

心を入れ替えてがんばろうっていう誓いを忘れないために、身の回りの大事なものを何か変えようと思ったのでした。

だからまた、私が取材用ノートを別のモノに変えたときは「きっとまた何かやらかしたんだろうな…」と察してください。

そもそも、そんなことないようにします。

ABOUTこの記事をかいた人

ライター・編集者。1991年うまれ。出版系の制作会社に入社後、2015年からフリーランスに。雑誌やweb媒体を中心に記事の執筆・編集を行っている。日本のものが好きすぎて、顔がこけしに似ていることをオイシイと思っているふしがある。