ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが送る、抜群のユーモアに満ちたあたたかな映画『最高の人生の見つけ方』。歳をとればとるほどに溢れ出る涙の量が増え、つい先日見直した際には、はじめて目にしたときよりも滂沱の涙を流すハメになりました。
ストーリーを1行で説明するとこんな感じです。
余命6ヶ月を宣告された二人の男・カーター(モーガン・フリーマン)とエドワード(ジャック・ニコルソン)が、死ぬ前にやり残したことをリストにし、ひとつひとつ実現するさせるために2人で冒険に出る……。
カーターとエドワード、交わるはずのない人生が交錯する
カーターはまじめな自動車修理工として45年間勤め、3人の子どもを父として立派に育て上げた。愛する妻もいる。しかし思えば、彼は自分以外のモノのために今まで生きてきた。どうせ半年と持たない残りの人生、これからは「自分のために」時間を使いたいと考えた。
…そんな流れから、カーターはエドワードと旅に出ます。言うなればカーターは、良き夫、良き父親、良き働き手として生きてきた人生を捨て、自分のために生きることを選んだのですね。ではエドワードはどうだったか。
今まで家庭を顧みず、好きなこと・やりたいことを自由にやり、たまたま自分に向いていた仕事がフィットしたことで莫大な財産を成した。世間的には成功者として映るエドワードは、余命幾ばくもない境遇をともにしたカーターとともに、これでもかと金を使って壮大な旅を演出する。
…しかし、カーターが今まで築いてきた幸せに溢れる生き様を目の当たりにするにつけ、自分がないがしろにしてきた「夫」や「父親」といった役割を意図せず振り返ることになります。
まったく逆の立場から、交差してそれぞれ真逆の方向へ進んでいく2人。
死を目前にした2人が懸命に生きたその数ヶ月は、今までの人生と比べて遜色のない、いやもしかするとそれ以上に「素晴らしい人生」だったのかもしれません。
The Bucket List(バケットリスト=棺桶リスト)
作中に出てくる「死ぬまでにやりたいことリスト」。それがバケットリスト(=棺桶リスト)です。棺桶に入る前にやっておきたいことのリストという意味ですね。
「世界で一番の美女とキスをする」
これは、エドワードが書いたリストのうちのひとつ。カーターはとても無理だと笑い飛ばします。エドワードでさえも、ひょっとすると無理かもな…なんて思いながら書いたのかもしれません。私はこの課題をクリアしたエドワードに、賞賛を送りたい。ネタバレになるので言えませんが、確かに「最高の美女」でした。エドワードにとっての。
成し遂げるのが不可能にみえる夢でも、見方を変えれば案外簡単にできてしまう。無理そうだからと動かなければ、その夢は絶対に叶わない。行動すれば奇跡は起こりうる。
真実は案外シンプルなもの。人間はアタマの中で思っているだけでは行動に移せない。一歩踏み出すためには、カタチにすることが大事。じゃあ、まずはやりたいことを全部書き出してみよう。
ということで、私も『人生でやりたい100のリスト』 をつくってみました。この記事の下にずらっと並んでいるので、興味のある方はご覧になってみてください。
この映画を観たら、きっとバケットリストを書きたくなるでしょう。もし書いたのなら、何らかのカタチで公開し、他の誰かと共有してみませんか?
ひょっとすると、何か化学反応が起こるかもしれません。
ひょっとすると、解決までの道しるべとなる人に出会えるかもしれません。
ホント、人生って何が起こるか分かりませんからね。
フチガミセイヤのThe Bucket List
- 紙の本をつくる
- 犬を飼う
- 自分主催のコミュニティをつくる
- 商業流通する本を出版する
- ZINEをつくる
- 満員電車に乗らない生活を実現する
- 月収100万円をコンスタントに稼げるようになる
- 1日1冊、何かしらの本に目を通す
- 週に一度は映画を観る
- ギターソロができるようになる
- プログラミングを習得する
- 自分の会社をつくる
- 軍艦島に行く
- 北海道を旅する
- 海外の書店を巡る
- 書斎をつくる
- 自転車で成り立つ生活を実現する
- Cakesで執筆する
- BUZZ FEEDで執筆する
- HONZのライターとして認められる
- ニコンの一眼レフを手に入れる
- 不労所得を得る
- ストックビジネスを始める
- フォトショップを使いこなせるようになる
- イラストを描けるようになる
- スケッチを学ぶ
- 詩を書く
- 小説を書き上げる
- noteで人気の書き手になる
- 演劇を習う
- 広告なしで1000はてブを達成する
- TEDでスピーチする
- レーシックを受ける
- 行きつけのバーをつくる
- アレルギーを克服する
- 海外で仕事をする
- 本屋を経営する
- 能を観に行く
- 歌舞伎を観に行く
- 日常会話レベルの英語が話せるようになる
- リヒテンシュタインに行く
- 鯖江でメガネをつくる
- 1ヶ月の休みをとって旅に出る
- スマホを捨てる
- 陶芸を習う
- 個展を開く
- パラパラのチャーハンをマスターする
- セカンドハウスを持つ
- 家系図をつくる
- 紙の雑誌媒体で連載する
- ピッタリのマッサージ師を見つける
- 体脂肪率を一桁にする
- 自分の文章のファンを100人つくる
- コスプレする
- 起業する
- 1日で100万円使う
- スケボーを操る
- ラッパーになる
- カメラマンになる
- 映画を撮る
- 歯を矯正する
- 取材を受ける
- 逆ナンされる
- DJになる
- 農園を持つ
- ゲームをつくる
- 金髪になる
- もう一度大学に通う
- ピラミッドの前に立つ
- タモリと共演する
- 手品を披露する
- 1年で10人に告白される
- 発売された全てのゲーム機を揃える
- 所有ゲームソフトが2000本を超える
- ゲーメストを全冊揃える
- セガの体感ゲーム筐体を手に入れる
- 格闘技を習う
- オーダーメイド枕をつくる
- 糸井重里さんにインタビューする
- やくしまるえつこさんにインタビューする
- 柿内芳文さんと一緒に仕事をする
- 古賀史健さんに文章を学ぶ
- 福岡伸一博士に動的平衡を習う
- 青葉市子さんに目の前で歌ってもらう
- 金子一馬画伯に直筆のイラストを書いてもらう
- GO!GO!7188のユウちゃんに会う
- ゴジラインで連載する
- ゲームライターになる
- 内田樹さんに師事する
- 西野亮廣さんと一緒に仕事をする
- 烏丸おいけさんと一緒に仕事をする
- Chikenをライター垂涎のメディアに成長させる
- 名前でメシが食える書き手になる
- 名前のサインをつくる
- イケてるプロフィールをつくる
- 魔法使いになる
- 若林恵さんと一緒に仕事をする
- ゲームセンターをつくる
- 家族で国内旅行に行く
- 家族で海外旅行に行く
- ファミコンソフトをすべて揃える
- スーファミソフトをすべて揃える
- セガサターンソフトをすべて揃える
- ドリキャスソフトをすべて揃える
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